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やっとこさ読めました~!!
薔薇新刊!
イヤむしろ新生薔薇!!

な、長かったよぉ(i_i)
結局最初の発売予定日から一年くらい経っているのではなかろうか…。

ともあれ、
『薔薇の名前Ⅰ-オッドアイ-』発刊おめでとうございま~す♪o(^-^o)(o^-^)o

大幅加筆訂正修正版の名の如く、だいぶ変化が見えますね!
初版(ラピス版)の頃よりも、作品世界に必要となるキーワードや伏線が最初からきっちりと置かれ、演出も凝ってます。
11年という歳月の間に文体も少しずつ変わってきているし、キャラの使い方にも進化を感じました。
水戸先生いわく、一番の変化キャラは紗倉さんらしいけど、私は彬もだいぶ変わったなぁと思いました。
その出生や育ちに関わらず全く一般的な普通の少年である彬が、瀬名と出会い類い稀な能力と妖艶な靡態を目覚めさせ、そのくせまるで普通の人間であるような態度が、返って彬の人間としての欠陥を表しているみたいに思っていたのですが。
改訂版では、それまでの生き様に見合う、肝のすわった居丈高さや狡猾な知恵も身につけた大人っぽいキャラになってました。
反して少年のままの幼い肢体と快楽への脆弱さがよけいに葛藤を強くして、苦しむ姿にトキメいた(´д`)
瀬名の言葉攻めも成長してました(笑)
どちらかと言えば、無言で淡々とした様子で、身体だけは激しく攻め姦る方が好きなんだけどな。
んで時々「堕ちろ」とか「達け」とか「甘い」ってぼそりと呟き、それを聞いた彬が狂っていくってのが…///
相変わらず1やおいに費やすページ数はハンパないですが。素敵☆

同じ設定を用いていてもやはり違うものなんだなぁと改めて感慨深くなりました。
でも今度こそ、不可分な二人の関係と法王庁やノスフェラトゥとに決着がつくようなので期待して続刊を待ちたいと思います(*^^*)
絶賛応援\(^_^)/


難を言えばやっぱりイラストは青樹さんがよかったな。
新生版はくおんさんなんだけど、ちょっと絵柄が可愛すぎる…。
青樹さんのカラーイラストの彩(カラー)とは思えないダークな色彩がとっても似合っていたのにな。
見開きカラーで堂々と全裸を描く潔さも魅力的なのです。
初版一巻目の藤川のイッちゃってる視線と舌使いに戦いた覚えがあります。
あああっ!今思い出しても尾てい骨に痺れが走る!!

くおんさんにはもう少し世界に慣れてもらって、次回は腰が抜けるような挿絵を期待したいです。


一点だけ、どーしても納得いかないとこがあります。シリーズを知らない人が何よりも先に目を通すだろう重要ポイント。が気に入りません。
つまり『オビ』です。
うん。
これについて不満を垂らすと際限ないのであえて多くは語りません。
でも、違うと思うの。


あとがきで知ったことですが、初版の薔薇が実は『この官能小説がすげぇ!』って本で取り上げられていたそうです。
官能小説…。
まあ、たしかに間違っちゃいないけど…。
官能小説…。
それにハマっちゃってた中学生はどーすればよかったというのか。
そういえば、当時、薔薇を読んでいた友人が二人いるのですがやおいシーンの評価は対照的だったな。
私は『綺麗』だと思ったんですよ。
触手とか道具とかバンバン出てきますが、そーゆーとこでなく。
彬に対して欲情するのは、彬の血肉がそうさせるわけだけど、その欲求に対してむしろ素直に従う姿が『綺麗』だなぁと。
禁欲を信じる彬は行為に対して批判的なんだけど、身体だけは開花していく。
その様をずっと後の巻になってからだけど説明していたところがあって。
心を裏切り身体だけは瀬名を求めてしまう。のではなく
瀬名を求める身体を理性(こころ)が裏切り続けていた。のだとあって、私が感じていたのはこれだっ!とすごいしっくりと納得がいきました。
瀬名は初めから己に対して忠実なんだよね。
心も体も求めるものがはっきりとしていて、その気持ちに対して実に素直にまっすぐにむしろ真摯な思いで向かい合っているのです。(かといって上手い手段がとれているかと言えばそうでもないんだけど:笑)
その本能への忠実さって野生の獣の美しさに通ずるものがあると思うんだよね。
否定はしていても同じレベルで彬も(身体だけは素直に)瀬名を求めていて、そういう引力みたいのがすごく魅力的に見えたんだよね。
反して友人は、どこまでも厭らしく醜いまでに執着する姿がツボッたそうで。
あるいは「とりあえずホモ本に濡れ場はつきものなんだよ」と。
人の感じ方ってほんとにさまざまね(笑)


買った日は勤務前に読んでいたのだけど、読後に現実社会を生きるのは厳しいと気付き、ここ数日、就寝前に読んでました。
らば、夢まであり得ないことになってました(笑)←マジでこれはもう一種病気なんではなかろうかと

今週遅番でよかったです。
どろっとした重たい液体から目覚める感じで、朝イチの機動力が低下しまくってて。
でも心は満たされているような、むしろ欲求不満がつのったような内側の圧迫感を感じています。


今晩は初版の方を読み返そうかな。
(またありえない夢を見ちゃう!?(>_<))
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この世に生を受けて幾星霜、すでに人生の半数以上をオタクウィルスに侵されて生きてます。
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